セバスチャン・サルガド展

2009-11-27-Fri-00:55


セバスチャン・サルガド「アフリカ」@東京都写真美術館

どうにも頭がぼんやりとして仕事にも身が入らない。こんな時、地元にいた頃なら仕事をサボって古刹に仏像を観に行ったり、大きな公園で佇んだりしていた。あそこにいた時は「こんなつまらない所なんて、一刻も早く出て行きたい!」と強く願っていたけれど、今になって思えば、あれはあれで贅沢だったのかもしれないと、ふと思う。

東京では、ささくれ立った心を平らにしてくれる場所がない。いや、あるのかもしれないけど、未だに見つけることができない。どこもかしこも人が多すぎて、どうにも落ち着かない。静かに過ごせない。

美術館なら、ほんの少しは心が落ち着くかと思ってサルガド展に行ってきた。建物の中だし、お金もかかるけど、まぁ仕方ない。

サルガドの写真はアフリカで生きる人々の苦難に満ちた暮らしを映し出す。
難民キャンプ。飢餓でやせ細った子ども。地雷で足を失った人。砂漠化した湖に取り残された人々。モノクロームの写真に切り取られたそれらはしかし、厳しい現状をただドキュメンタリーとしてあらわすだけでなく、詩的で生命の尊厳に満ちた一級の美術作品となり得ている。彼らが纏う民族衣装はモノクロ写真なのにカラフルに僕の目に映り、困窮を極めた人々の目には強い意思と誇りが溢れていて、見る側を圧倒する。

黒い部分が多い写真を覗き込むと、表面に僕の顔が映り込んでいた。アフリカ人のポートレートと二重写しになった己の顔を観るにつけ、彼らの目の力強さに比べ自分はなんて力のない目をしているのだろうと、愕然とする。

「貧しいアフリカを救おう」とか、そんなホワイトバンド的なことでは全然なくって。生きるとは、生命の充実とはなにかということを想った。荒れ果てた土地で何の財産も持ち合わせぬ彼らの目には、部族としての誇りや家族への深い愛情、祖先への畏怖と敬意や未来をつなぐ子どもへの希望や、そんな人として当たり前の誇りが宿っていた。翻って近代的な都市で暮らす自分に、胸を張って誇れるものが僅かでもあるのだろうか?

素晴らしい作品を観たという充実感と、写真から突きつけられた問いに何一つ答えを持ち合わせていない自分の不甲斐なさとがない交ぜとなり、途方に暮れながら美術館を後にする。

十二の月たち

2009-11-12-Thu-01:14


出久根育絵本原画展 『十二の月たち』@教文館

プラハ在住の絵本作家、出久根育さんの絵本原画展へ。チェコに住んでいるからなのか、そうでないのかはよく判らないけど、絵のタッチや色使いがチェコの絵本作家を彷彿させる。特に「ぼくらと遊ぼう!」や「ふしぎな庭」の美術を担当したシュチェパーネクに近いような気が。

継母とその不細工な娘ホレナは、まま娘のマルシュカに向かって真冬の雪山で「スミレの花を摘んで来い」だの「イチゴを取って来い」だの「リンゴ取って来い」だの無理難題ばかり言いつける。マルシュカは神様の助けを得てなんとかそのミッションをクリアしていくけど、ブスっ子ホレナは「こいつ、ぜってーもって帰る途中で私達の分までリンゴ食ってやがんぜ。それなら私がぜんぶ取りに行ってくれるわ!」と雪山に飛び出していく。で、山奥で出会った神様を邪険に扱い神々の怒りをかった挙句、凍死。娘が帰ってこないことを心配して探しに行った継母も、続いて凍死。一方そのころマルシュカは子牛の世話をしたり糸巻きをしながら「いったい、二人はどこにいったのかしら?」などとのん気に待機。結局、家も子牛も畑もみんなマルシュカのものになる、という話。

や、確かに継母とブスっ子はいぢわるだと思うよ。でも一撃で凍死させなくてもいいんじゃ?執行猶予とかは?せめて反省の機会を与えてやろうよ。あと、雪山で遭難している2人をのん気に家で待ってるマルシュカは、アレぜったい確信犯だろ。「二人トモ、シネバイイノニ」って、ほんの少しは考えたでしょ??それって「未必の故意」なんじゃ?

と、あまりに容赦のないスラブ民話にちょっと引くけれど、絵はホント美しい。細部まで丁寧に描かれた雪山の様子が、チェコの山奥の厳しい寒さを映し出している。出久根さんが『十二の月たち』制作のために描いた貴重な絵コンテも見ることができて、とてもよかったです。

店内には出久根さんセレクトのチェコのクリスマスキャロルが流れていて、とてもマッチしていた。けどTenniscoatsやMaher Shalal Hash Bazが流れていても、案外と合っていたかもなー、などと想像してみる。

第61回正倉院展

2009-11-11-Wed-00:31
■出張。仕事の隙を見計らい、全力疾走で「第61回正倉院展」へ。

汗だくで到着した国立博物館には無慈悲にも「45分待ち」の表示が。後ろに仕事が控えているのでこのままだと観れるのは実質40分程度。それでも観れないよりはマシだと思い、列の最後尾へ。

東大寺お水取りにしても、正倉院展にしても、こんなに人がたくさん来るようになったのは、ここ10年くらいのことで、それ以前は大して来場者なんていなかったハズ。読売や朝日が特別協力し出してから、こんな風になったんじゃないだろうか。そう思えば、全国紙の力は衰えたとはいえ、その影響力はやはりすごいのだと再確認する。

「45分待ち」とはいいつつ、実質30分程度で入館。館内に入ってみれば陳列の仕方がよいのか、並んでいる時のような圧迫感は感じられなかった。人が集まりそうな宝物は4方をガラスで囲ったケースの中に配置しているから、壁際に陳列されているより見やすかった、というのがあるのかも。あと、館内の観覧スペース自体が広くとってあって、窮屈さを感じさせなかったのも大きい要因のひとつだったかも。

琵琶や刀や鏡や書物や。繊細で緻密で美しい日本の宝があっちこっちにあって、頭がくらくらする。確かな美を目にすると、己の不明瞭な過去と未来にブイを浮かべたような感覚が芽生え、しばし心が落ち着く。感性の拠り所が今ここに指し示されている。

金銀花盤や八角鏡に見惚れつつ、次の仕事に間に合わすためそそくさと博物館を後にする。人と鹿を避けながら全力で近鉄奈良駅へダッシュ!ゼーゼーいいながらなんとか時間内に仕事先に到着する。本当に観れて良かった。ここしばらく抱えていた内側の淀みが消えた気がした。

ただ、願わくば「お堂で見る阿修羅」も見たかったなー!!タイムオーバーで観れなかったよ!!無念。

■おっしゃ!THE PAINS OF BEING PURE AT HEART、待望の来日決定!!

Fastcut Records presents
THE PAINS OF BEING PURE AT HEART / THE DEPRECIATION GUILD JAPAN TOUR 2010

2010.2.6 (sat)
新代田FEVER(東京)
OPEN : 18:30 / START : 19:00
出演:THE PAINS OF BEING PURE AT HEART /
THE DEPRECIATION GUILD / SCOTT GOES FOR / Caucus
DJs : 高橋孝博 (HALFBY) / 森野義貴 (HANDSOMEBOY TECHNIQUE)
問い合わせ:FEVER 03-6304-7899

2010.2.14 (sun)
新代田FEVER(東京)
OPEN : 18:30 / START : 19:00
出演 : THE PAINS OF BEING PURE AT HEART /
THE DEPRECIATION GUILD / Cruyff In The Bedroom / 百景
DJs : 小野肇久 (disk union)
問い合わせ : FEVER 03-6304-7899

待ち遠しい。辛抱たまらんなぁ・・。Fastcutさん、ええ仕事しよりますなぁ。

*The Pains Of Being Pure At Heart - "Everything With You"

カインド・オブ・ブルー

2009-11-03-Tue-01:50
■僕がリーダーを務めるチームの総括をしている代理店の人が異動になったため、メンバー全員で送別会。お酒は好きだけど、仕事の飲み会はホントに苦手だ。何を話せばいいのかわからないから、ついつい仕事の話ばかりしてしまう。

2時間半くらい飲み会が続く。何人かの挨拶があった後、幹事が「それでは最後にリーダーから中閉めの挨拶をお願いします」と僕に振る。リーダか・・。2年近くこの役職を務めているけれど、未だに呼ばれ慣れないし居心地が悪い。自分より大きな規模の会社の社員らを配下において上手く仕事を回すとか、謙遜とかじゃなく本当に器じゃないし向いてない。けれどこれも仕事だからと、できるだけ想いを込めて挨拶することに。

人前で話すのは得意じゃないから、随分たどたどしかっただろう。みんな酔っ払ってたから、きっと僕の挨拶など忘れてしまっているに違いない。てか速攻で忘れてほしい。

一次会が終わり、さっさと帰りたいのに帰るきっかけがつかめぬまま、2次会のカラオケスナックへと連行される。みんななぜか「すみれセプテンバーラブ」だの「少年時代」だの「夏の日の1993」だの香ばしい曲ばかり歌いだす。それならと、僕はスナックの姉ちゃんを捕まえて「愛が生まれた日」のデュエットをすることに。我ながら、こめかみが痛くなるほど素晴らしい選曲。

終電近くなってようやくお開き。中央通りで皆と別れる。彼らの後姿が視界から消えると同時にカバンからiPodを取り出しイヤフォンを耳に差し込む。Maritimeの"Calm"という曲をボリューム最大にして聴き入る。音楽が身体に流れ込み、さっきの記憶を洗い流してくれる。

オープニング。日本のオモチャからサンプリングした音声の後、ギターが高らかにかき鳴らされる。

「ダイジョウブ。ゼーンブウマクイクヨ!」

その通り。きっと全部うまくいく。心配することなんて何もない。

■数年来愛読しているライターの東良さんのブログに、マイルス・ディヴィスのアルバム『カインド・オブ・ブルー』が紹介されていた。僕もここ最近マイルスをよく聴くようになったので、そのシンクロニシティににんまりとする。で、同じアルバムを聴いてみる。

けど、「マイルス・ディヴィスをよく聴く」なんつっても、僕はジャズなんてこれっぽっちもわかってないのよねー。聴いてたまたま心地よかったのがマイルスだっただけで。ホントはもっと詳しくなりたいんだけど。たまにレコード屋の「ジャズコーナー」に立ち寄ると、あまりに膨大なCDの数に途方にくれてしまう。一体どこから、何から手をつければいんだろう??

インディーギターポップをもうかれこれ20年くらい聴いている。聴いたアルバムも結構な数になるだろう。それでも未だにギターポップのことが判った気にはなれないし、僕の知らないステキなバンドが、音楽がまだまだあることに愕然とする。何枚も何枚も聴いてみては、自分の内側に「ねぇ、この音どうだった?いい感じだと思った?」と問いかけてみることでしか、本当のことは判らない。

ジャズという深い海で、インディーギターポップを聞き始めた頃と同じように、貝殻を一枚一枚めくって真珠を探すような作業をイチからはじめることを思うと気が遠くなりそうだ。それならもう、インディーギターポップ以外の音楽は、ただ聴いて心地よい音をつまみ食いするくらいでいいのだと、最近は開き直っている。

それにしても東良さんの文章は心地がよい。毎日毎日、東良さんみたいなブログが書けたらいいのに。

■オラファー・エリアソン "Your Chance Encounter" @金沢21世紀美術館
2009年11月21日(土)〜2010年3月22日(月)

何年か前、銀座ルイ・ヴィトンのショーウインドウにエリアソンのハロゲンランプのような作品が飾ってあって、しばらくぼんやり眺めていた。その後で観たギャラリー小柳での展示もとてもよかった記憶が。(原美術館のは見逃した!)

金沢かー。行きたいけど、ちょっと遠いなー。東京ではやらないのかな??

そういや改装後の川村記念美術館にも行ってないなー。新しいニューマンルームやロスコルームを観てみたい。今やってる「静寂と色彩 : 月光のアンフラマンス」も、なんだか面白そう。

てか、あそこのジョセフ・コーネル作品の充実っぷりはおそらく日本一じゃないかと。僕はコーネル大好きなので、彼の作品が観れるというだけで楽しいです。

ゴッホの手紙、オレの手紙

2009-11-02-Mon-01:01
一時、パラダイスガラージにハマっていたことがあります。デビューアルバム"ROCK'N ROLL 1500"から"実験の夜、発見の朝"までは、とても熱心なリスナーだったと思う。すんません、最近は聴いてませんでした。

んが最近、偶然見かけたサイトで豊田道倫 WITH 昆虫キッズ「ABCD」の映像がアップされていて、ウオー!って気持ちになった。豊田さん、やっぱスゲーわ。

自分が何度も観たいがためだけに、この映像をアップします。ダイキンエアコン!!!

*豊田道倫 WITH 昆虫キッズ「ゴッホの手紙、オレの手紙」

ガス人間第1号

2009-10-30-Fri-01:45
ガス人間第1号@シアタークリエ

日比谷シャンテや帝国ホテルや東京宝塚劇場や、ついでに高橋コレクション日比谷のある有楽町のあのあたりの雰囲気が好き。昭和っぽくてゴージャスで。思わずオザケンの「痛快ウキウキ通り」をBGMに女の子と手を繋いでデートしたくなる。

そんなエリアに位置するシアタークリエも大人の香りがしていい感じ。実際は案外と作品に当たり外れのある劇場のようにも思うのですが。

お芝居は前半パートと後半パートに分れていて、間に20分の休憩を挟み約2時間程度の上演。公演1時間後にインターミッションだなんてちょっと珍しい。高齢者向けのトイレ対策?前半は状況説明のセリフが多くて、やたら伊原さんが喋っていて正直退屈だった。ぶっちゃけちょっとウトウトしたもの。

後半もこのままだと辛いなーと思っていたけど、ガス人間が姿を現してからは場面が一気に動き出して、また登場人物それぞれが置かれている状況もすっきりしてきたので面白くなった。最初からこの勢いで作ってくれればいいのに。クリエの客層に合わせて丁寧に作りすぎた挙句、冗長になってしまったの??

後半は中村中さんが歌うシーンが多くて、そのプチ美輪さん的な存在感にハートを持っていかれる。歌声にも迫力があり、色気というか妖気というか、すごく雰囲気のあるひとでグイグイ引き込まれる。終演の際、みんなお辞儀をするのに、中村さんだけ両手を胸の辺りで重ねて、背筋を伸ばしながら屈伸するように膝を折り曲げて挨拶するんですよね。なんだか舞踏会で踊る人のように。それがすごい上品でグッときたなー。

う〜ん、それにしても折角久しぶりに観る大王こと後藤さんの作品だから「ダブリンの鐘つきカビ人間」や「人間風車」みたいな「美しくも哀しく、そして残酷な童話」的なストーリーを期待してたんだけど、ちょっと肩透かしだったなー。

7500円のところ、3500円で購入したチケットだからそれほどダメージはないし、3500円分は十分に楽しませてもらったけど、これを定価で買っていたら、ちょっとヘコんだかも。

まぁ、こんな日もあるさ、ということで。

・・・劇場のトイレでPiperの山内さんと偶然隣同士に。山内さんの芝居は「オレが!オレが!」的なものを感じて決して好きな役者さんではないんだけど、間近で見るとさすがに格好よかった。

あと、踊る大走査線のスピンオフ作品に主役で出ていた人(おかっぱ頭のおっさん)も見かけたけど、誰にも気付かれてなかった。主役なのに!

「生きてるものはいないのか」五反田団

2009-10-25-Sun-00:22


■「生きてるものはいないのか」五反田団@東京芸術劇場 小ホール

極普通の日常を送っていた人々が、なんの前触れもなくウイルス(?)に侵されてバタバタと死んでいくというお芝居。劇が進むにつれ舞台上には累々と死屍が横たわっていく。

アフタートークで前田さんは「生きるということは、ゆっくりと死に近づいていくことなのに、生きていると「生」を積み重ねているような気になってしまっている。それは一体なんなのか?ということがこの作品を描く発端だった」というようなことを言っていた。

「僕はまだ若く、死に向かっていく時間よりも生きている時間のほうがまだ多いように思っている。「死」というものの実感も祖父が死んだのを経験したくらいだ。そんな僕が死を描くのは死に対して失礼なような気が最初はしたけれど、考えてみれば誰だって一度も死を経験したことがないのだから、それなら僕が死を描いたっておかしくはないと思うようになった」とも。

お芝居は理不尽に死んでいく人々の姿をユーモラスに描いていて、そこが面白かった。「死ぬ間際にはどんなセリフを言えばいいだろう?」と悩む人がいたり、見ず知らずの人に「もうちょっとで死ぬハズだかから、しばらく傍にいてくださいよ」とお願いする人がいたり。

このお芝居は素人を含むオーディションによって役者が選定され、その分演技や死に方(?)も役者さんそれぞれの持ち味を生かしたような形になっていた。

アフタートークにあらわれた野田秀樹さん(!)が前田さんに、「役者によってあまりに芝居や死の表現に違いがありすぎる。そこをもうちょっと纏めようとは思わなかったのか?」と聞いたところ、前田さんは「人によって死に方はいろいろあるはずだから、そこにあまり手を加えたくはなかった」というようなことを言っていた。

僕自身も観ていて、もっと役者さんが死への恐怖や絶望、葛藤を露わにしてもいいのにな、と思った。彼女が突然死んだのに友達と一目散に逃げ出す彼氏なんて、実際にはいないでしょ。これが現実なら深い哀しみに暮れるだろうし、遣り切れない想いに苛まれるはず。そこをあえて幼児的に表現したのはこの作品の滋味でもあり、表現の深みのなさでもあり、そこは二律背反していたように思う。

迫り来る死を笑い飛ばすのか、もしくは恐怖に慄くのか、その部分をもっと役者さん各々がはっきりしてくれたほうが観る側の視座も安定したのにな。

と、あれこれ言いはしたものの、この内容で2500円なら、全然満足です!!

ほら、お芝居のレビューを書いてるブログを読んでも、その芝居のチケットの値段がいくらだったか、また値段に対して相応する価値はあったかにまではあまり触れてはいないでしょ?でも、ホントはソコって凄く重要なとこだと思う。とても楽しくても1万円以上するのと3千円くらいのものって、やっぱ受け取り方も期待値もぜんぜん違うもの。

コストパフォーマンスがよかったか否かって、きっとひとつの大事な物差しだ。それが絵だったりお芝居だったりライブだったりと、文化的なものだからってジャッジが甘くなるのは、ちょっと違うんじゃないの?って(懐に余裕のない僕は)思ってしまう。

そういう意味では、このお芝居はコストパフォーマンスがとてもよく、十分にたのしませてくれました。

姉妹編といえる「生きているものか」も同時上演されており、こちらもぜひ観てみたい。

music is a princess

2009-10-20-Tue-02:36
Prefab Sproutがひっそりと新作"Let's Change The World With Music"をリリースしてることに最近気付く。前作"Andromeda Heights"から8年。8年て!!もう8年も経ったの??"Andromeda Heights"買ったのって、つい3〜4年前のこととばかり・・。月日が経つのが早すぎる。

まだそんな聴きこんでるわけではないですが、このアルバム、ちょっと凄すぎやしませんか??1st"Steve McQueen"を初めて聴いた時のような、全身総毛立つような感覚。ヴォーカルPaddy McAloonの声は一切の衰えを感じさせず、それどころかより一層若々しくなったかのような気にすらさせる。

5曲目"Music Is A Princess"の美メロっぷり!そしてそれに続く"Last Of The Great Romantics"、"Falling In Love"、"Sweet Gospel Music"など青臭くてほろ苦いロマンティックな曲の数々。

ここ最近はあまり新しい音楽を聴いてなかったのだけど、先日紹介したkings of convenienceのニューアルバムやこのPrefab Sproutの新作など、いつの間にかすごい音楽が生まれていたりするから目が離せない。

*Prefab Sprout "music is a princess"

生きてるものはいないのか

2009-10-17-Sat-22:47
■先に楽しいことがないと、生きていけない。それがデートでもお芝居でもライブでも、なんでもいいんだけど、「とにかくそこまでは生きてみよう」と思えるものが近い将来にあれば、ちっとは頑張れる。

手帳が予定でぎっしりなんてのは好きじゃないし、そんな状態だと逆に予定通りいくかどうかが気になってそわそわしてしまうから、1週間にひとつくらい、楽しみがあればいいなと思う。

最近はデートをする相手にも事欠いているので、もっぱらお芝居や美術館が楽しみ。んで、今のところ密かに心待ちにしているのはこんなラインナップ。

10月10日〜 「ロシアの夢 1917-1937」展@埼玉県立近代美術館
10月24日〜 セバスチャン・サルガド「アフリカ」@東京都写真美術館
10月22日  「生きてるものはいないのか」五反田団@東京芸術劇場
10月29日  「ガス人間第一号」@シアタークリエ
11月27日  ローザス「ツァイトゥング」@さいたま芸術劇場
12月 2日〜 大江戸りびんぐでっど@歌舞伎座
12月12日  「太陽と下着の見える町」庭劇団ペニノ@にしすがも創造舎

「ロシアの夢 1917-1937」展は、20世紀初頭のロシア・アヴァンギャルドの作品。埼玉県立近代美術館て、以前に「マン・レイ展」とかやってなかったっけ?ココってたまにセンスのよい展示会をするなぁ。しかし、北浦和・・。ビミョーに遠いよ!そんなこと言ったらローザスを上演するさいたま芸術劇場の最寄絵駅・与野本町駅もけっこう遠いんですが・・。

「大江戸りびんぐでっど」は歌舞伎座さよなら公演だし、作・演出がクドカンだし、演奏は向井秀徳さんだしで、かなりの激戦が予想されそう。一幕見席でいいんだけどなぁ。

こうして見ると、ライブにぜんぜん行ってないなー。dylan mondegreenの渋谷playroomでのライブや、渋谷クアトロでmaeの前座で演奏するOwl Cityや、The Vaselinesも参加するBRITISH ANTHEMSなど興味をそそられるのもあるけれど、都合がつかなかったり仕事だったりで、多分行けなさそう。

・・とりあえず、来週の五反田団目指して生きていくとします。

NIKKI

2009-10-13-Tue-23:55
■「サッちゃんの明日」
僕は大人計画に対していつも、鈍器で後頭部を殴られるような衝撃を期待してしまうから、普通に面白いくらいじゃ「こんな程度かよ!」なんて悪態をついてしまう。けど、そういうこと抜きにして観れば、とても面白いお芝居だった。1990年代の大人計画に、ちょっと近づいた感じ。

稲川淳二風エロ話「何だろう〜嫌だな〜妙に変だな〜」がツボだった。蘭々の「お芝居してる感」がもうちょい薄ければなぁーとか、なんで阿部さんも伊勢さんもいないの?とかおもったけど、いろんな懸念もすべて皆川さんの卑怯なカラダと動きで霧散してしまった。あのカラダで取れたての魚みたいにピチピチ跳ねるのは、ずるいなぁ(苦笑)

■スーツがどれもこれも草臥れてきたので、銀座松屋で開催中の「銀座の男市」へ。しかし「銀座の男市」ってネーミング、素晴らしすぎる。なんかふんどし一丁の男がソイヤ!ソイヤ!とか言ってそう。

「銀座の男市」はスーツ2着で29,800円からという価格で、その上製品のクオリティーも高いらしい。そのウラには松屋バイヤーの汗と涙が秘められているらしく、松屋の特設ホームページには、「バイヤーズ・メッセージ」として「3つの生産調達ルートでリスクヘッジ」とか「6ヶ月前、直接イタリアで生地を買い付ける」とかいった理由が掲げられていた。「リスクヘッジ」などという日経ぽい文言を織り込むあたり、言葉のセンスもなかなか。これに「リスケ」「ブレスト」「プレゼン」などといった言葉を散りばめればより一層「雰囲気」が出たのかも。

僕が就職した時って、スーツは上下で6万円程度が相場だったし、当時のスーツ量販店で2〜3万円台のものを買うと、衿の辺りが接着剤で圧着されてるような粗悪品を掴まされる事も多かった。それに比べれば、今は2〜3万円だせばそこそこのスーツが買えるし、縫製や仕立て、生地も昔に比べれば飛躍的に向上している。

確かに高級なスーツはパリッとしてて、着てても気持ちがいい。家にもハロッズで買った10万円以上するスーツがあり、ジャケットを羽織るだけで背筋が伸びる。しかし、サラリーマンにとってスーツは学生の制服と同じようなもんで、毎日10万円のスーツ着てたらすぐに痛んでしまう。だから日常は安価で清潔なスーツを纏い、今日はちょっと気合を入れようか、というときに高級スーツを着るというような着回しをしたほうがよいのではないだろうか。

松屋8階の特設会場では、スーツを買い求めるおっさんで溢れかえっていて、腕に4着のスーツをかけて試着に挑む猛者も。僕も結局2着購入したけど、ちゃんと脇には汗止めがあり、内ポケットもお台場仕様になっていて、なかなか手が込んだ仕立てになっていた。

雨の銀座をスーツ2着手にぶら下げて、ユニクロ前を通過。+Jが人気みたいで、並ぶほどではなかったにせよ、店内は人で溢れかえっていた。+Jは、男性服よりも女性服のほうがデザインが豊かで品数も多そう。センスよくて生地も縫製もしっかりしていて価格は1万円そこそこで、あんなのばっかり市場にあふれたら、ブランドは駆逐されていくのでは?と思った。実際、最近になってあのYohji Yamamotoが民事再生法の適用を申請してたりするし。

亡くなった父親がむかし紳士服店を経営してたのですが、こんなに衣類が安くなってしまった今ではとても経営できないでしょうね。。

■それにしても先日の台風には参った・・。通勤電車が前にも後ろにも動かないものだから、3駅分歩いた・・。んで結局会社に出社できたの午後3時ですよ!もうね、アホかと。実家の私鉄なんか、豪雪でもかまわずグイグイ走るのに。それに比べて東京の電車はなんでちょっと風吹いただけで全面運休とかしてるのかと。

あと、首都圏に台風が来たときだけ報道が大騒ぎするけど、沖縄とか九州が派手に床上浸水してても、その台風が首都圏を通らない時は「フラッシュニュース」扱いだものなー。東京なんぼのもんじゃい! ヒーハー!
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